メリー・モナーク・フェスティバル 2005 @テニススタジアム http://www.merriemonarchfestival.org/ 2005年4月1日 メリー・モナーク・フェスティバルは、フラ大会の中で最も由緒ある 競技会で、毎年春にヒロのテニススタジアムで行われます。 スタジアムは半分屋外で、陽が沈む頃に始まり、夜中まで続きます。 会場はこんな感じ。地元テレビでは完全生中継をやっています。 今日はフラ・カヒコ(古典フラ)。カネ(男性)と、ワヒネ(女性)は別々で、全部で 28チームが出ますが、由緒正しい教室(ハラウ)でなければ出場できません。 カヒコはイブと言うひょうたんみたいな楽器を打ちつけたりたたいたりしてリズムをとりながら、 全員でメレという歌(チャント)や詩を詠唱します。これがすごくいいです。グレゴリオチャント やお経に通じる雰囲気があります。声の出し方が独特です。このときのハワイ語の発音 なども採点に入るそうです。 王室席には王様がいますが、これはニセモノです。普通の人です。 競技の合間に、スタッフが飛び散った花や草を集めます。 競技者はもちろん、お客さんも花をふんだんに使ったレイや髪飾りをしています。 会場内はふんわりと花の匂いがします。 腰みの(?)が生草でできている場合、踊りの間、草のいい匂いがぷーんと漂います。 王様が退場するときは仰々しくやります。ニセモノなのに。。終わったのは23時半頃。 2005年4月2日 会場の外ではたくさんのレイを売っています。競技者のつけるレイとあわせたら ハワイ中の花が全部なくなるんではないかと思うほど花を使っています。 ふだん、ヒロではあまりみかけない花や編み方をしたレイがいっぱいあっておもしろいです。 しかも花をかなり贅沢に使ったゴージャスなものが多いです。 プリンセスという人が来ました(赤い服の白髪のおばあさん)。こっちは本物らしいです。 いくつになってもお父さんが生きていればプリンセスなわけですか。。。 明らかに、ニセの王様・女王様より年配の方です。しかしこのおばさん、カメラ付ケータイ で写真撮ってました。。 夕方早いとまだ外が明るいです。でもやっぱり夜になってからのほうがフラも花も 映えるような気がします。 今日はフラ・アウアナ(現代フラ)の団体戦です。昨日と同じ28チームが出ます。 アウアナは、いわゆる日本でよく知られているフラです。音楽はギターなどを使って 比較的ゆったり踊ります。衣装もドレスっぽいのが多くなります。 カネチームには、カウボーイやダイエットなどをモチーフにした「それでもフラと 呼べるのか」的なアレンジが多かったです。 23時半頃に競技が全て終わると審査結果の集計に入ります。これに30分くらいかかります。 その間、ハワイアン音楽が生演奏されているのに合わせて、各フラ教室のクムフラ(指導者)たちが 次々と舞台に上がってきてそれぞれ即興でフラを踊り始め、そのうち審査員たちもみんな上がって きてみんなで楽しそうに踊りました。この人たちはフラ業界ではかなりの重鎮ばかりらしく、会場は ものすごく盛り上がりました。社交ダンスのように男女で組みになって踊るフラはなかなか素敵でした。 さすがにフラの巨匠だけあって、素足で踊っている人がけっこういました。 やがて出場者たちも、自分の席で踊りだしました。 それでも間があくと、子供がでてきて恥ずかしそうに踊ります。すごくかわいくて拍手喝采です。 そしてやっと審査発表。カネ(男性)、ワヒネ(女性)それぞれにフラ・カヒコ(古典)部門、 フラ・アウアナ(現代)、部門総合部門で順位がつき、それぞれの賞品はイブ(ひょうたん型の 太鼓)、ウクレレ、ブニュウ(ココナツの実で作った太鼓)でした。 発表ごとにすごい歓声があがります。お互いに称えあって、(たぶんそういう時に詠う用の) チャントをチームごとに歌いあったり、いちいちすごい盛り上がりでした。 総合優勝は30年やってきて初めての受賞というおじさんでした(しかも男性クムフラの受賞も 久しぶりだそうです)。右の写真のまんなかにいるおじさんです。 おわったのは夜中の1時近くでした。