Hawaii Diary



New Pub in Hilo

2006年3月
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2006年3月3日 (金)  パブ

最近できたばかりのアイリッシュ・パブに行って来ました。作りはちゃんと英国風パブだけど、
ちゃんとおいしいご飯も食べられるというパブ。大繁盛していて、いつ通りかかってもすごく混んでいる
ので、早めの時間にでかけてカウンター席をゲット。夜7時にはもう満席でした。ギネスビールを
飲んで、フィッシュ&チップを食べて(おいしい!!)、野菜とチーズのディナーを食べて、さらに
フレンチフライとチキンを食べて、、、食べすぎました。



2006年3月5日 (日)  アカデミー賞

アカデミー賞授賞式をテレビで観ました。家でちゃんと観たのは初めてかも。無料チャンネルでここまで
ゴージャスな番組はないよな〜。なにしろ顔と名前がわかる出演者が多いもん。アラバマ娘もついにオスカー女優かぁ。

2006年3月6日 (月)  星空と朝焼け

今日は朝イチで久々の山頂仕事へ。朝5時にヒロを出て、サドルロードからマウナケアロードに入ると満天の星空。
かなり急な坂を満天の星空へ向かって飛ばしていく、最高のドライブ。「銀河鉄道の夜」で、ジョバンニが
天気輪の柱のある黒い丘へとのぼっていく時の風景はきっとこんな感じだと思う。流れ星も見えた。
銀河ステーションが現れたらいいのに。。
高所順応して、山頂未舗装道路を走っている時に日の出。赤土にオレンジ色の朝日が射して、あたりが
朱色の光で染まって、めっちゃくちゃきれい。。。

夜遅くなって山を下っていく時は星空は見上げにくいし、観測のときは朝日がのぼりきるまで仕事なので
こんなきれいなタイミングで星空と朝焼けを一度に楽しめる機会はなかなかない。これだったら毎朝5時発の
仕事でもいいよ、わたしは。

2006年3月7日 (火)  すばる体験企画

今日も5時発で山頂仕事。昼には戻る。
今日から大学の学部生対象の「すばる体験企画」。初日は望遠鏡、装置、サイエンスなどの紹介レクチャー。
私はカメラ開発のお話をさせてもらいました。体験企画で話すのは初めてでした。



2006年3月8日 (水)  ホワイトアウト

今日も5時発で山頂仕事。夜明け前から曇っていたけど、昼頃には一面真っ白の水っぽいガスに覆われて、
視界20メートルくらいで隣のケック望遠鏡が見えない程。湿度がすごく高くて、自分の息が白く見えて
びっくり。普段は湿度5%とかなのでどんなに寒くても息は白くならないから。液体窒素の管のまわりも
びっしり霜が。しかも、霜の結晶が大粒ですごくきれいでした。ヒロだとキメ細かい霜ができます。

↓ここ3日間の液体窒素見張り番のときの温度変化率。一定の温度で冷えるように調整するの
だけど、なんかきれいなので貼ってみた。変化のないところは夜間。



午後には体験企画の学部生たちがドーム見学に来たので、はりきって装置を紹介。みんな一生懸命聞いて
くれるから嬉しいです。しかし学部生なのによく勉強してるなー。

2006年3月9日 (木)  どしゃ雪

今日も朝5時発で山頂仕事。ヒロから山頂までずっとどしゃ降り。夜があけてから、雨が雪に変わって
べったりの重い雪+暴風でえらい天気に。ドームへの通路から見える、お隣のケック双子。



今日も霜の結晶がよく見えたので写真に撮ってみた。けど、素人じゃやっぱりうまく撮れないな。。。



2006年3月10日 (金)  もっと早く

何を血迷ったか、2時起きの3時発で山頂へ。早朝っていうより、ふつうに夜中。
ここ数日は天気が絶望的なので、観測してないならドーム内で作業させておくれ、という理屈。
昼過ぎに、山を降りる。今日の帰りは、コーハイ君+A山・T田おにーさんコンビという顔ぶれで楽しく下山。

2006年3月11日 (土)  ブラス!

コーハイ君が所属するヒロの市民吹奏楽団の青空定演を初めて聞きに行きました。ファーマーズマーケット前の
海辺の屋根つき広場で、通りがかりの人が座って聴いていく。演奏は思っていたよりずっと良かった。
こんな小さな町だけど、各楽器の配分はバランス良く揃っていて、迫力がありました。月イチらしいので
また機会があれば聴きにこようっと。


ヒロの自慢、ビッグアイランドキャンディーの新作チョコ。広告を見て買いに行きました。
けど、これって絶対、ヒロで作ってない気がする。この繊細さは、、、ありえん。


2006年3月12日 (日)  トラブル

朝から山頂。液体窒素見張りの仕上げ。
午後から実験、、、と思ったら検出器が言うことをきかず。トラブルシューティングで延々と夜中まで
あれこれやって、でも結局直らず。
今日は共同利用の日だったのでかなり焦ったけれど、天気が相変わらず絶望的なので、気持ち的に救われる。
しかし、あさってからはうちのチームの観測が9日間も続くので、修理は絶対に必要。
山頂滞在制限をはるかに越えて、夜中にひとまずヒロへ戻る。疲れた〜。

2006年3月13日 (月)  今日のワンショット

今日はすばるプロポーザルの締め切り。初登場もあくすMOSはなかなか人気の様子。うっしっし。
昼過ぎ、観測でヒロに来た杜の都のボスを空港で拾って、そのまま山頂へ行って、昨日のトラブルシューティング
の続き。しょうもない原因をつきとめて、とりあえず動くようになりました。ほっ。

写真は山頂からの帰り道。口を開けたはんぎょどんと満月。右側で光っているのは観光客の群れ。



2006年3月14日 (火)  水鏡

今日は今後の方針を大先輩に相談に行きました。あつかましい人たちをいろいろ見てきたし、理不尽な
こともあったし、精神面でいろいろたて直しできておらず、自分に悲観的なモードをまだ抜けきれない。
わたし自身のデキの悪さも十分自覚しているので迷惑はかけたくないし、けどやりたいことはやりたいし、、、。

今日の夜はご褒美観測時間。ヒロからサポート。だけど雪で、日が沈む前に山頂避難命令がでて断念。
時間ができたので、夜中まで銀河研究会に顔をだす(日本の研究会をテレビ会議で傍聴)。夜中過ぎも
いちおう待機ということだったけど、ラウンジのソファで寝てしまって、気づいたら朝の6時で、
メールを見たら3時にはギブアップ宣言がでていた。家に帰って寝ればよかった。。。。
当分抜けれそうにないこのお天気。観測は今日から9日間という贅沢かつハードスケジュールだけど、
待機してるほうがもっとしんどいかも。



2006年3月15日 (水)  ばたばた

今日はまたイベントの多い日で。
30メートル望遠鏡の装置レビューを聞きながらお昼を食べて、それからジェミナイ望遠鏡で多天体分光
のスリットマスク作りシステムを見せてもらう。そのあと銀河研究会にちょっとだけ顔をだして、
早めに夕飯を食べて、観測に備える。観測できなくても実験はできるので、観測隊はいちおう山頂へ向かった
けど、結局すぐに山頂退避命令がでて観測も実験も中止。あーあ。こりゃダメだ〜って感じでしょ↓。



2006年3月16日 (木)  実験

日中は雪と悪天候で登頂アタック隊だけが様子見で上がっただけ。夜も天気は回復せず。でも雪は止んだ
ので、実験のためにチームは夕方から山頂へ。わたしは今日もヒロからサポート。
ドームでできる実験データをひたすら撮って結局朝まで。

2006年3月17日 (金)  南極物語

1983年の映画「南極物語」のハリウッド版リメークである「Eight Below」を観ました。
映像技術は格段に進歩したし、そのまま盛り込まれているエピソードもあったけど、まあだいぶ変わって
しまっていた。なんにせよ、ほとんどの犬が生き残る。壮絶な自然との闘いが描かれきれてないし、
極夜はこないし、冬の南極の過酷さがあんまり伝わらない。やっぱり愛護団体からクレームがつく
んだろうか。。。しかし犬はなかなかかわいかった。しかも犬にしては出来過ぎなくらいの演技をしていた。

あ〜、南極行きたいなぁ。今年、南極望遠鏡のサイト調査のために、すばるからも二人、南極長期滞在
に出かける人がいる。うう、私も行きたい、、、。

2006年3月19日 (日)  ダメダメ

おととい、いよいよ雲を抜けると思った矢先に新たな雲がきて、、、全然だめじゃん!
今日からの後半戦(高所順応夜を含めて4夜)、山へ上がるのだけど、なんか絶望的。
今日は昼前に除雪車もギブアップでドームの雪下ろしもキャンセル。つまり今夜は山頂に登ることもできない。。。
右は拡大図。ハワイ諸島全体が濃い雲の下。雲は右上に流れているので、もうちょいでカンカン晴れに
なる、、、と思いたい。



来週は休暇をとって初のカウアイ島上陸なのだけど、カウアイ島でもダムが決壊して死者がでたりしている模様。
晴れてくれ〜。

2006年3月20日 (月)  いまいち

とりあえず観測を始めたけど、基本的に曇りでフォーカス合わせできないほどひどい天気。湿度も高いし
雲もでているけど、赤外線なのでいちおうは写る。写る、けどほとんど意味のないデータを、ただドームを
開いていられる状態だからという理由だけでただ撮り続ける。かなしい。夜半は湿度が上がってしまったので
ドームを閉めて、太陽が出る前に早々と退散。
夜明け前の帰り道、霧と雪景色の山頂が明るい月に照らされて美しく淡い水色になっていた。



2006年3月21日 (火)  ネタ切れ

今日はもう最初からどんぐもり。気象衛星写真を見ても、絶望的。ドームは開けられないまま
ひたすら実験データを撮り続ける。もう一週間以上も曇りで実験データばかり撮っているので
さすがにネタ切れ。

2006年3月22日 (水)  無念

今日の山頂は夕方から雪が降り出して、山に上がることすらできずに観測は強制的にキャンセル。
雪が降ってしまうとあとで晴れたとしてもドームが開かなくなるので諦めるしかありません。今日は
最終日だったので、もうハレポハクに泊まる必要もなくなり、夜9時過ぎにはヒロに戻ってきました。
貴重な観測時間が9日間も雪雲に埋もれるとは、、、言葉もでません。
ご褒美観測をやるようになって、天気は95%くらいダメです。天気に超強かった試験観測の頃がなつかしい。

早く帰ってきて時間があったので、夜中にオフィスのラボと部屋を片付けました。ラボは新しい装置の部品
でいっぱいでした。あと、日本から持ってきていたバスケットボール用の靴を捨てました。私がたぶん
一生で一番速く走っていた頃の愛用の靴(アシックス)だったのでハワイにも持ってきたけど、もともと
年季が入っていたうえに履かないまま時間が経って、化石のようになっていました。

2006年3月24日 (金)  カウアイ島 初上陸!

今日から休暇で、カウアイ島へ初上陸です。



2006年3月25日 (土)  ワイメア渓谷とナ・パリ・コースト 陸から



2006年3月26日 (日)  ナ・パリ・コースト 海から



2006年3月27日 (月)  ナ・パリ・コースト 空から

タロイモ畑。



初めてのヘリコプターで、空からカウアイ島を一周。滝や渓谷があまりにも素晴らしく、その背景に
ある長い長い時間にわたる地球の息吹のようなものを感じて、ヘリを降りる時にはうるうるしてしまいました。
私は5年もハワイにいたのに、なぜもっと早くここを観に来なかったのだろう。





2006年3月28日 (火)  地球の歴史を2時間で見る

朝の便で、カウアイからコナへ飛ぶ。カウアイ→オアフ→マウイ→ビッグアイランド。しわしわの
おばあちゃんのカウアイ島から、初老のオアフ島、壮年期のマウイ島、生まれたてのつるるん肌のハワイ島まで、
飛行機から見えるその表情の変化、おもしろすぎる!地形の風化の時系列をこんなにはっきり見られるなんてすごい。

そしてついに御三家がハワイ島初上陸!コナに大集合。1991年のカナダ以来、実に15年ぶりの海外遠征。
そこがコナであろうとどこであろうと、にぎやかさは全く劣ることなく。午後、ぞろぞろとヒロまでドライブで移動。
ヒロでは、前のアパートのオーナーが以前に住んでいた、ヒロ湾を見渡せるオーシャンフロントのB&Bを
貸しきって宿泊。久々に晴れたヒロの星空と海原を眺めながらジャグジー、の贅沢三昧。
夕飯では30年の歴史を誇る御三家に、新参者登場。全くひるまない新参者と御三家の面々。どうぞよろしくね。

2006年3月29日 (水)  ここは蔵王か

御三家そろってマウナケア参上。
しかし、ここは冬の蔵王の地蔵岳か、みたいな悪天候。みぞれの吹雪で、視界はゼロ。山頂の様子を
見渡すことはできませんでした。とりあえず、すばるドーム内を見学。さすがの御三家メンバーも、初の
標高4200メートルにみんなぽわわ〜んと宇宙旅行みたいにふわふわ歩いていました。

2006年3月30日 (木)  マウナラニ

B&Bのテラスで朝食を食べているあいだ、ヒロ湾には何頭かクジラが泳いでいました。途中、全身が
海の上に浮くような大ジャンプも見られて、みんな大喜び。

今日はボルケーノ、黒砂海岸、ケアラケクアのコーヒー園、を経由して、マウナラニリゾートへ。
夕方早めに着いて、のんびり。一部の部屋がデラックスオーシャンビューにグレードアップしてもらえた
みたいです。私の部屋からも海とガーデンが見えて、今までハワイでは泊まったことのないような
素敵なホテルでした。夕飯はいつものカヌーハウス。たった3日間の御三家ハワイツアーのしめくくり
ディナーをゆっくり楽しみました。

2006年3月31日 (金)  マンタ

御三家はそれぞれ日本へ帰って行きました。
私はホテルでボディボードを借りて、おにいさんとハプナビーチへ波乗りに行きました。
天気もよく、人も多く、波もあって、久々に海遊びをしました。けっこう焼けました。

夕方からは、マンタツアーに参加しました。両親がいるので、シュノーケルのマンタツアー。
日が沈む頃に、コナ空港のそばの水深10メートルくらいの岩場まで船で行き、強力なライトを海底に沈めて、
プランクトンを集め、それをめがけてくるマンタを見よう、というツアーです。ダイビングツアーの人たちが海底の
ほうにいて、シュノーケラーは上からマンタが来るのを待ちました。しかし、初めての夜シュノーケル
で、疲れもたまっており、寒くなったり気分が悪くなったりして、早々と船に戻りました。結局、今日は
マンタは現れず。ツアーの主催者は現れないのは珍しいって言っていたけど、ほんとかな〜。
次回は半額にしてくれるらしいので、今度は準備万端で来ようと思います。っていうか次はダイビングで。




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