Summit Diary
2004.9.8 - 23
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2004年9月23日(木)
朝から山頂にあがり、装置をカセグレンフランジから取り外しました。
実験のためにしばらくは冷やしたまま観測床に置いておきます。
午後にヒロへ降りました。プアイナコウ・エクステンションの新しい道
が完成していたので、初めてそこを通りました。細い山道の住宅街を
抜けるのに比べたらだいぶ楽になりましたが、そのために伐採した森の
面積を考えると、そこまでしなくてもよかったのに、、、という気分に
なったりもしました。でもヒロの町を上から一望できる、素敵な景色
でした。ヒロでは虹がでていました。
夜は、ボスの家でピザ・パーティー。日本のボスが高級なシャンパンを
買ってきてくれて、おいしく楽しいひとときでした。この5年あまりの
思い出話もいくつかでてきました。どんなときも、不安を抱え続けてきた
長い長い5年だっただけに、そしてまだ装置は全部完成していないだけに、
まだ妙な気分ですが、半分くらいは肩の荷がおりた気がしています。
山頂日記は今日でおわり。
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2004年9月22日(水)
寝る前にハレポハクのすばるオフィスの全部のパソコンの壁紙を、
撮れたばかりのデモ画像に換えておきました。みんなの目につく
ところだったので、夕方山にあがったときには、みんなが画像を
見たと言ってくれました。えへへ。
でもここは外国の望遠鏡の人も通るから、見る人が見れば、装置が
動き出したことがばれるかも...。
3晩目。最後の観測も、順調。もう何も言うことはありません。
明日の昼間には装置を取り外さなくてはいけないので、それに立ち会う
ため、私は夜明け前に一人先にハレポハクに戻りました。すばる制御棟
の外に出てびっくり。自分の足元も見えないくらいの暗闇と、まばゆい
くらいの満天の星空。こんなに広い星空の、ほんの米粒みたいな領域を
喜々として撮って世界一の視野とか言ってる自分が小さく思えました。
人間が実際に垣間見ることのできる宇宙というのはほんの一部なんだなぁ。
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2004年9月21日(火)
もう何も心配することなく、2日目。夕方までのんびり寝てから山頂に
上がりました。
山にあがると、いろんなスタッフに次々とお祝いの言葉をもらいました。
嬉しいなぁ。サポートサイエンティストの人たちからは「トラブルなさすぎ
でつまらない」「夜中にドームに行くほどのトラブルがないだけで素晴らしい」
などと誉められました。FOCASのファーストライトのときは、コネクタが
抜けて、夜中の吹きっさらしドームの中で撮像中にずっとコネクタを押えて
いたこともあったそうです。
観測中も、MVP後輩くんのおかげで、とてもファーストライト2日目とは
思えない落ち着いた雰囲気。各自が仕事したり居眠りしたり、、、誰も
コントロール画面にはりついていません。たぶんこれってすごいこと。のはず。
夜半に、オペレータのデニスがおいしいカプチーノを全員分いれてくれました。
デモ用の画像がとてもきれいに撮れました。
赤外線天文学でも歴史のあるオリオン星雲KL領域というところで、
星を取り囲む雲のようなガスがきれいに写りました。これまでのすばるの
赤外線画像と比べても視野が圧倒的に広いのがわかります。
いろんな都合で、せっかくのきれいな絵はここには載せられません。
あぁ載せたい♪ 見せびらかしたい♪
だってだってー、世界最大級クラスの望遠鏡の赤外装置の視野の広さでは
現時点で世界一になったはず♪ でもそれがゆえに、ファーストライトを
やってることじたい、政治的理由で外国望遠鏡には秘密なんだな。そういう
つまんないこともこれからは考えなきゃいけないのは、ほんとにつまんない。
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2004年9月20日(月)
さて、いよいよ今夜がファーストライト!
山頂滞在時間は「いかなる24時間においても滞在時間の合計が14時間以内」
ということで、夜の観測だけで14時間になってしまいますが、大事な実験が
おわってないので、朝6時半からまた山頂へ行って3時間ほど実験。
いったんハレポハクに戻って昼寝をして、また別の実験のために15時には
山に上がりました。16時過ぎにはチームも全員上がってきて、いよいよ
ファーストライトの準備にバタバタ。デイクルーやいろんな人から激励の
ことばをもらって、とても嬉しい。あんまり緊張はしませんでした。十分に
実験してきたからね。本物の星の光を入れられることがとにかく楽しみ♪
今日は何人かのベテランもサポートのために山に上がってきてくれて、
観測室はにぎやかでした。
最初こそソフトのデバグなどやっていましたが、20時前についに星が
写りました!!ちゃんと写ってる〜!!
しかも幸運にも、最初のフォーカスチェックのときにシーイングが絶好調
(大気のゆらぎ具合いがとても小さい)!Jバンドで0.27"をたたきだし
ました。性能でてるよ〜!すごいすごいっ!!
実験相棒くんの設計した光学系は、すばるの8m望遠鏡が集めた光を見事に
結像させている様子。すごいな〜。巨大なレンズを3日かけて20枚も並べて、
4日かけて真空引きして、1週間もかけて冷やしたかいがありました。
トラブルゼロ、ロスタイムほとんどゼロ、でファーストライト初日は無事に
終わりました。
夜が明けて、片付けのためにドームへ。朝日に照らされている装置。
おつかれさま。よく頑張ったね。
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2004年9月19日(日)
早朝から山頂へ。昼間に実験できるのは今日が最後。私は予冷がおわって
しまってやることがなかったので、暇なときは電話番をしながら読書。
案の定、実験は夜の観測開始時間ぎりぎりまで続きました。っていうか
終わらなかったので、明日の本番当日も実験することになりました。
帰り際、夕陽に照らされるケック望遠鏡とすばる望遠鏡。きれいだなー。
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2004年9月18日(土)
朝は久しぶりにゆっくり寝て、午前中に洗濯や掃除を済まして
夕方にまたハレポハクに上がりました。夕飯もハレポハク。
観測メンバーが全員揃ったので、夜はミーティング。観測の手順や
観測天体のチェックなど。
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2004年9月17日(金)
朝早くから山頂へ行って、いったん装置を外して作業して再び取りつけて
来ました。帰りは夜でした。明日にはまたハレポハク生活に戻るので、
ヒロ2泊休暇はしんどいだけの感じがします。
帰り道、山頂からおやつに持ってきた「キャラメルコーン」は、気圧の関係
で真空パックのようになっていました。せっかくのかわいい顔がゆがんで
可笑しかったので、写真に撮ってみました。
そうそう、ヒロから持っていった「かっぱえびせん」は、山頂で破裂して
中身が飛び散っていました。
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2004年9月16日(木)
今日はいよいよ装置をすばるのカセグレンフランジに取りつける日です。
昼過ぎから作業に取り掛かったものの、想像を絶する、前代未聞の大問題
発生。最後の最後でやられました。そのあと、デイクルーたちの絶大なる
協力のもと、恥ずかしくて情けない修理を必死にやって、とりあえず
夕方にすばる取りつけました。今夜の観測はScamですが、カセグレンに
ついている以上、初めてすばるに一晩中振られ続けます。がんばれ!
今日は某○○教の教祖を含むツアーが来ていて、ギャラリーいっぱいでした。
望遠鏡の追尾性能を調整するために、とりあえず望遠鏡を振って
バランスチェックをします。50キロでも追尾性能に変化がでる
らしいです。8m主鏡のおしりに取りつけられると、ちっさいなぁ...。
ドームと制御棟の渡り廊下から夕焼けが見えました。
私の山頂滞在が連続勤務超過だということで、今日明日はいったんヒロ
に戻らないといけないことになりました。でも今日発生した問題を解決
するために、結局明日も早朝から山頂に来ることになりました。だったら
ハレポハク宿泊のままのほうが体は楽なのに。
夜、5日ぶりにヒロに戻ったら、空気は濃くて重くて、体は重くて、
気持ち悪いし、ほとんど昼抜きで作業していたので、お腹はすくし、
疲れて動けないし、自分でご飯を買いに行かないといけないし、車を
運転しないと帰れないし、ほんとにうんざりしました。
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2004年9月15日(水)
すばる望遠鏡は、日没とともにドームを開け、日の出とともにドームを
閉めます。わたしたちは、それに合わせて観測が終わるとすぐに作業を
始め、観測開始前に撤収します。そうすると、朝は日の出直後、夕方は
日没直前に、山頂からハレポハクまでの道を往復することになります。
道は東西方向に蛇行していくので、朝晩、道の正面にいつも低い太陽が
見えて、サングラスをしてもまったく前が見えないくらいまぶしくなり
ます。道は未舗装だし、車2台がぎりぎりすれ違えるくらいの細い所も
あり、しかも谷側は踏み外せば車ごとまっさかさまに落ちるような道です。
なので朝晩の運転は緊張します。
それでも毎日、朝日や夕陽が白く濃い雲海に沈む壮大な景色を見ながらの
ドライブはとても素敵です。向かいにはマウナロアもきれいに見えます。
あちこちにある小さな噴火口(シンダーコーン)の赤土が夕陽でさらに
赤く染まり、その裏側に濃い影を作り出している景色は、まるで火星の
ようです。
装置も順調に冷えてきて、いろいろ実験できる環境ができてきま
した。今日からはチームの人が続々と山に上がって来て、それぞれ
に仕事を始めました。賑やかになってきました。
日本のボスも到着しました。
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2004年9月14日(火)
今日は張り切って早く出発して朝7時に山頂に着いたら、昨晩の観測者が
まだ観測の片付けをしていました。
O山大先輩は、FOCASのサポートサイエンティスト最後の日でした。
お疲れさまでした。装置立ち上げから関わってきたベテランが少なくなって
きて寂しいです。O山さんは「すばる殺人事件」という小説の構想を練って
いるそうです。一瞬の停電が復旧したとき、ドームで人が殺されてるという...。
なんのこっちゃ。どうしてわざわざ4200mの山の上で...。
今日もいつも通り予冷とモニタです。
今日は副鏡の交換日だったので、見学させてもらいました。
可視カセグレン用副鏡→主焦点カメラユニットに交換でした。すばる
の主焦点カメラは世界でもダントツ・圧倒的にパワフルな、すばるが
誇る観測装置です。
副鏡は、8m主鏡の真上20mくらいのところにあるので、たとえ
ネジ一つでも絶対に落とさないように、命綱をつけて、ものすごく慎重
に高所作業が行われます。大変な仕事ですが、デイクルー4人が連携
プレーで仕事している姿はなかなかかっこよかったです。
夕方、メンテナンスのためにドームが一瞬開きました。
切り取られた空の青がきれいでした。
夕方ハレポハクに戻る頃、マウナケア夕陽ツアーのバンが続々と山に
上がって行きます。毎日、毎日、よくこれだけ観光客がいるものだと驚か
されます。半分以上は日本人のようです。
ハレポハクにあるオニズカセンターも夕方から夜にかけては人でいっぱい
です。日没後も夜10時頃までスターゲージングが行われています。
ツアーはだいたい一人あたり$100〜150なので、1台のバンに
7人載せて週に3日働いたら、ガソリン代や弁当代、保険代を抜いても
月収100万円いくかも...などとつい皮算用してしまいます。そんな
感じでコナでのんびり暮して稼ぐのも悪くないなぁ...なんて。でも
客取り合戦はかなりし烈らしいです。
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2004年9月13日(月)
月曜日なので、デイクルーもたくさん来て、賑やかさが戻ってきました。
仕事は昨日の続きで予冷とモニターだけなので、たまに寒いだけであとは
楽ちんでした。
今日は主鏡の反射率測定をやっていました。2ー3週間に一度やるそうです。
ついでに私もチェリーピッカー(高所作業車)に載せてもらって、主鏡を
間近で見させてもらいました。やっぱり8mは大きかったです。
帰り道、未舗装道路のところで虹を見ました。
夜はハレポハクで卓球をしました。明後日から山に上がってくる後輩
が部活で卓球をやっていたそうなので、いまのうちに練習しておいて
来たら勝負です。って私は卓球は全然得意じゃないんですが。
標高2800mでも温泉ピンポンくらいなら全然苦しくないです。
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2004年9月12日(日)
ゆうべ、加湿器を使わずに暖房だけ入れて寝たことを言ったら驚かれ
ました。他の人は、加湿器のミストが顔にかかるようにして寝るとか、
寒くても暖房はがまんしてたりするそうです。
ゆうべはそんなに寝苦しくなかったです。疲れていたからぐっすり。
たまに起きていちおうガブガブと水は飲んでおきました。
朝ご飯も、観測者が帰ってくるのに合わせて朝6ー8時。6時の開店と
同時にたっぷりの朝ご飯を食べて、7時前に出発。
お昼ご飯は、ハレポハクまで降りてくる時間もないので、冷蔵庫にある
ものをいろいろ持って行きました(宿泊者は食べ放題)。観測者の夜食用に
冷凍食品(グラタン、チキンポットパイ、ホットケーキ、ベルギーワッフル、
ホットドッグ...)のほかにもカップラーメンやヨーグルト、ジュース、
果物類も充実しているので、適当にたくさん持って山に上がりました。
ヒロから持ってきたおやつもたくさん持って上がりました。
ドーム内は0℃近いのに、吐いた息が白くならないのに気づきました。
きっと湿度が低すぎるからだと思います。だいたい5%程度です。
予冷をやっていても、予冷管にほとんど霜がつきません。ヒロで予冷を
すると、びっしりと雪だるまのような霜がつきます。
今日は日曜日なので、誰もいませんでした。ビジターも来ませんでした。
天気もよく、メールも来ない、平和な日曜日でした。
仕事は予冷とモニターだけで、順調におわって(今日はあまり寒いおもい
をせずに済みました)、午後6時にハレポハクに戻りました。戻る途中で
今夜の観測スタッフが上がっていくのとすれ違いました。
夕飯タイムは過ぎていたので、またレンジで温めて食べました。
なかなかおいしかったです。
デザートのストロベリーパイにアイスクリームをつけて食べました。
ろくに動いてないので太りそう...。
でも、朝から晩まで財布をだすこともなく、食べるものを買いにいく
必要も食べに行く必要も選ぶ必要もないので、私にとっては楽ちんな
生活かも...。
部屋に戻って教わった通りに加湿器をつけたらうまく動きました。
世界中でベストセラーという「ダヴィンチ・コード」を読み始めました。
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2004年9月11日(土)
今日から山にあがりっぱなしです。ハレポハクという標高2800mの
ところで寝泊まりして、そこから山頂に通います。
今日は朝イチに仕事を始めなければいけないので、朝5時にヒロ
を出発して、7時に山頂に着きました。
今日から予冷開始ということもあっていろいろ忙しかったです。
ドーム内でずっと作業があって、とにかく寒いです。芯から冷えます。
土曜日なのでデイクルーは来ませんでしたが、ビジターが数人来ました。
副鏡階から観測階の隅に置かれたうちの装置をのぞいたところ。
夜7時半、ハレポハクに戻りました。チェックインしてからすぐに夕飯。
夕飯タイムは観測者用に設定されていて、午後4ー6時。食堂はもう
とっくに暗くなっていたので、冷蔵庫から、ラップされた夕飯を取り出し
てレンジで温めて食べました。パスタと魚。ビュッフェにある残りものの
サラダと果物も食べました。今日は1日寒いところで働いて、ほとんど
まともな食事をしていなかったので、かなりの量をたいらげました。
今週に入ってから忙しくて、洗濯をする時間がなかったために洗濯して
いない衣類をごっそり持ってきたので、夕飯の後はひたすら洗濯をしました。
ハレポハクにはマウナケアにある世界中の望遠鏡のオフィスがあって
いろんな国の人がいます。SMA(電波望遠鏡)の知り合いに久しぶり
に会いました。
ハレポハクは乾燥がひどいので、眠れないとか、風呂に水をはってさらに
床にも水をまかないといけないとか、朝起きると鼻血がでてるとか、
濡れタオルをそばに置いて寝ないと苦しいとか、大変そうな話は
いろいろ聞いていましたが、まる一日山頂にいてから降りてくると、
湿度もあるし暖かいし、それほど苦には思いませんでした。
部屋の机の上にコーヒーメーカーのような加湿器が置いてありましたが、
使い方がわからなかったので、暖房だけつけて寝ました。
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2004年9月10日(金)
今日も朝から山に上がりました。
夜にヒロに戻りました。明日の早朝から2週間も山の上なのに、
準備とか買い物とかまだぜんぜんできていません。大急ぎで
カップラーメンを食べながら今日のレポートを書き、大急ぎで
買い物に行って2週間分のおやつを買い込み、急いでオフィス
に戻ってやり残した仕事をして、家に帰って大急ぎで掃除して
少し寝ました。
長期にわたる山頂への運転や山頂での作業は、体力をきっちり
準備しておかないとほんとうに危険なので、さすがの私も無理
はしません。
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2004年9月9日(木)
今日は朝から一人で山に上がりました。
真空引きのモニタや、ほかに細々と頼まれたことをやりました。
モニタのあいだは、暖かいスタッフルームで本を読みながら
のんびりしました。
今日はもう体調も完璧。苦しくもなんともありません。
夜にヒロに戻ってからは観測の打ち合わせをしました。
赤外装置を作って最初にやらなければいけない機能試験がいっぱい
あって、3晩の観測では足りないくらいです。でもそれをちゃんと
やらないと、サイエンス的に意味のある観測ができません。
打ち合わせには、赤外装置&観測ベテランのサポート・サイエンティスト
のお二人にも参加してもらいました。私は「なるほど〜」と聞いてる
だけでした。
作るだけなら簡単だけど(でもないけど)、それを使い物になる装置に
育てていくのは大変だなぁとつくづく思いました。
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2004年9月8日(水)
今日はいよいよ装置が山に上がる日です。
朝8時半にヒロを出発です。
昨日の午後、4時間くらいかけて、装置輸送用のトラックに装置を
積み込みました。山頂の未舗装道路でも装置が衝撃を受けないように
バネでクッションがついた特殊トラックです。
せっかくなので、私もトラックに同乗させてもらいました。
トラック自体はけっこう揺れましたが、装置のついた荷台はバネ
でぶらんぶらんと動いていました。装置はこの山頂輸送時に一番
Gがかかるということで、約5Gまで耐えるように設計してあります。
山頂に着いてからは、ドーム天井から地上までの超長いクレーンで
トラックの荷台からいっきに観測床まで引き上げました。ドームや
望遠鏡があまりにも大きいので、今までヒロのラボでは「でかいなー」
と思っていた装置も、ここではものすごく小さく見えました。
不思議な感じでした。
いろいろチェックを済ませて、すぐに真空を引き始めました。
制御やモニタのためのネットワークの設定が一番大変そうでした。
結局、夜7時に観測が始まるぎりぎりまでドームで作業していました。
初日に長時間作業したこともあって、寒さと高山病で全員がバテバテ
でした。帰りの運転は私がしましたが、私以外の全員が薬を飲んで
いました。私も、頭痛がして内蔵がびっくりするほど気持ち悪くて
つらかったです。途中のハレポハクで休憩をとり、私も横になって
休んだらだいぶ良くなりました。
ヒロに戻ったのは夜9時でした。明日の朝も早いのですぐに帰って
寝ました。
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※)山頂、山=すばる望遠鏡、マウナケア山頂のこと。