2002年6月7日(金)

今日はジェミナイ望遠鏡の見学ツアーに参加しました。
ふだんなかなか見る機会がないので、はりきっておでかけ。

*ジェミナイ望遠鏡は、マウナケア山頂にある望遠鏡で、
  南米チリにももう一つ同じ望遠鏡があることから
  ジェミナイ(双子座)と名付けられてます。
  ジェミナイ望遠鏡のページ



  
まずは、ドームへ。
これが、望遠鏡。直径は8.1メートル。
主鏡の直径はすばる望遠鏡とほぼ同じだけど、ほんのちょっと(10センチ)小さい。
でも、構造はすばるに比べて圧倒的に簡単にできています。
観測ができるようになったのは、去年(2001年)の夏頃。

この直径については、ジェミナイやすばるを作ってるときの微妙なかけひきの結果。


  
ジェミナイ望遠鏡は、カセグレン焦点に常時4つの装置がとりつけ
られるようになっていて、その日の天気などによって観測モードを
変えることができるようになっています。
すばるのように、いちいち装置交換する手間暇はかからないのと、
天気によって装置を変えられるのは大きなメリット。

まんなかに見えるのが、GMOSという可視多天体分光装置。
ジェミナイはできあがったばかりで、稼働できる装置がまだ少ない。




ごきげんポーズ。



主鏡の蒸着釜。
すばるとは蒸着方法が違うので(すばるはフィラメント式、ジェミナイは
マグネトロン式)、釜の大きさが一回り小さい。でもマグネトロン式は
蒸着の不均一さが問題になる。蒸着技術はお互いに改良開発中。



外から見たところ。「たらこくちびる型」ドーム。
半魚どんの顔描いたらおもしろいのになぁ。
このくちびるの部分が開くシステムになっています。



ジェミナイ側にくると、すばる望遠鏡とケックの双子が
よく見える。


今日は天気がよくてよかった。
おしまい。