2001年7月28日(土)

今日は、マウナケアのお向かいで、標高がほぼ同じ4200mの
マウナロア山に登りました。


前日の晩に、いきなり「マウナロアに登ろう会」発足。
当日は朝8時に集合。
メンツは、中屋、秋山、酒向、私。


観光で来てふらっと行けるような場所ではないため
日本語のガイドブックには載っていません。
そこで英語のトレッキングガイドブックをチェック。

なになに、「難易度=Hardest」。
消費カロリー3500kcal。
標高約3200m地点までは車で行けて、そこから山頂までの標高差1000mを登る。
所要時間、登りに5-6時間、下りに4-5時間。

なぬ?今すでに午前8時。
今日中に戻って来られるのだろうか.....?

と、ともかく出発。
途中で、水やチョコレートを買いました。

マウナケアに登るサドルロードから途中で分岐してマウナロアへの
山道に入ります。

マウナロアは非常になだらかな山で、教科書に載るような典型的な「盾状火山」。
あまりになだらか過ぎて、山頂がどこなんだか全然わかりません。



マウナロアには気象観測所が二つあります。どちらも無人です。
第二観測所で車を止めました。ここまで車で2時間。
ここからトレッキングコースが始まります。


向かい側には、マウナケアがみえます。山頂の望遠鏡群もよく見えます。
(この写真では見えにくい。)



石を積み重ねた道標が数十メートルおきに道案内をしてくれます。



ちょっと水分補給。後ろはマウナケア。



延々と熔岩の上を歩いていきます。
熔岩も場所によって種類がたくさんあることに気づきます。
古いもの、新しいもの、もろいもの、赤いもの、きらきら光るもの、
黒光りするもの、さらさらしたもの、ほんとにたくさん。
ごつごつした岩のような熔岩は歩きやすいけど、砂や砂利は体力を
消耗します。



山頂のカルデラに着きました。所要時間3時間。けっこう厳しい道のりでした。
カルデラをはさんで向うに見える丘のあたりが、一番標高の高いところ(山頂)。
時間がなくて、そこまでは行けませんでした。

カルデラの中に降りて、お昼ごはん。
朝作ってきた梅干しおにぎりを食べました。
こういうとこで食べるおにぎりっておいしい〜。
もちろん、山頂には自動販売機はないし、トイレもありません。
っていうか、今日マウナロアにいるのは、たぶん私たち4人だけ。



ぱっくりとあいた裂けめ。
かさかさの熔岩でできたもろい地盤は、下に空洞があって
たまに踏み抜くこともあって、危険です。



噴火口は、あまりに規模が大き過ぎて、その規模を把握することができません。



ここはどこの惑星だろう...というような不思議な気分になる。
空が青いから、地球だとわかる。

昔、月探査車の駆動試験ってここらへんでやったそうです。
ちなみに、「スターウォーズ」のどこかの星の撮影はマウナケアで
行われたそうです。





帰りはもと来た熔岩道をひたすら駆け降りました。
足場が悪く、思ったより苦戦して2時間ほどかかりました。
一日中炎天下で登山したため、顔が真っ赤に焼けてしまい
ました。日焼け止めはいちおう塗りましたが、さすがに
4200mでは日差しが強いようです。

今まで経験したことのない高い標高での登山で、いろんな覚悟を
していましたが、思いのほか、息切れとかは全然なくて、
ひたすら山登りを楽しむことができました。

帰りは、マウナロアに沈む夕焼けを見ながら、日没と同時
くらいにサドルロードまで戻り、午後8時に無事に戻りました。

夜になって、身体中が火照りだし、全身疲労がでてきて
身動きがまったくとれなくなりました。





あ〜、ヒマラヤってそんなに楽じゃないかも。
(今日悟った。)