2001年12月1日(土)


今年の夏頃からねらっていた、
「滝の裏側をくぐれ!」ツアーをついに敢行しました。
今日のメンツは秋山探検隊長と私の二人だけ。


午前中にヒロをでて、ワイメアでランチを食べてから、
昼頃、ツアーの集合場所になっているワイコロアのキングス・ショップに到着。



すっかりクリスマスモードのワイコロア。
クリスマスツリーも、ハワイアンバージョン。
ハワイ独特のラウハラという葉で編んだ亀や、レイに使われる大きな木の実、
木彫りのカヌーなど、すごくハワイっぽい飾りがいっぱいです。



まずはバンでポロル渓谷へ。
いつも雲って暗いポロルですが、きょうは微かに青空が見えるような...。
ホースバックライディング用の馬が暇そうにぶらぶらしてました。



ポロル渓谷の駐車場あたりかさらにバンで牧場の奥へ入っていき、
30分ほどのぼったところからトレッキング開始です。

このトレッキングツアーは最小催行人数が4人だったそうですが、きょうは
私たちふたりだけ。ガイドのおっちゃんを一人(二人?)占めしました。

おっちゃんは生粋のハワイっ子で、「お金なんてかけなくても、海にいけば
おいしい”さしみ”がいっぱいあるんだよ!」と言って、月のない夜中に海へ
もぐってアヒ(まぐろ)やえび、タコなどを採る話を聞かせてくれました。
ハワイ現地の人の話ってふだんあまり聞く機会がないから、とてもおもしろいです。



細い道を行くと、とちゅう何箇所かで中小いくつかの滝を通過しました。

このあたりには、20世紀初頭、さとうきび農業のために日本人移民が大変な労力
でもって建設した、農業用カンガイ用水路(コハラ用水路)が走っていて、
トレッキングコースのところどころで、薄暗い水路をのぞくことができます。
用水路の距離は36kmにもおよび、この完成によって干ばつ被害はなくなり、
さとうきび農業はたいへん発展した、ということです。
そのさとうきび農園も、1975年には閉鎖されて、今ではこの用水路の存在は
あまり知られていないそうです。
(用水路の一部をカヤックでくだるツアーもあるらしい。)



ポロル渓谷の内側から、海を臨む。
初めてポロル渓谷にきたときから、この渓谷の奥にわけいってみたいと思っていたので
少しだけ内側へはいってきて見る海はなんだか少し感慨深かったです。



きょうの最終目的地、Kapoloa fallas(カポロア滝)が見えてきました。
高低差は150m以上。

        
        photo composite by akiyama

この滝の上から3分の2くらい(90m)のところに、人が一人やっと通れるくらいの道
があります。 さあ、滝の裏側をくぐれ!



  
裏側、到達! みずしぶきで頭からびしょぬれ。風圧もけっこうあります。



頭上90メートルから落ちてくる水の勢いはすごい。
ディズニーランドとかにあるようなつくりものじゃなくて、ほんとの滝の裏!



滝までは往復1時間くらいでした。道の高低差はほとんどないので、
子供でも高齢の人でもちょうどいい運動になるくらいのツアーです。
オススメ。


トレッキングがおわって、ワイピオ渓谷から海を眺めながらコーラを飲んで、
ガイドのおっちゃんちの手作りバナナケーキをごちそうになって(これがまた
おいしかったー!)ワイコロアへ戻ってきました。



ちょうど夕陽の時間だったので、ヒルトン・ワイコロア・ビレッジ(ホテル)の庭の
海ぎわの特等席へ。きれいな夕陽にみとれる、しあわせな時間。



次は、用水路をカヤックで下るツアーに行こう。